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舛添要一厚生労働大臣が、年金保険料の窓口徴収を、金融機関の振り込みに切り替える方針を示した際、「銀行は信用できるが、社会保険庁は信用ならない。市町村はもっと信用ならない」との発言が飛び出しました。この発言は、全国の90市区町村で101件の年金着服問題が発覚したことを批判してのことと思われます。この発言に対して、邑上(むらかみ)武蔵野市長や鳥取県の長谷川(はせがわ)倉吉市長が、抗議文を送付しました。邑上市長は「発言は市町村を含む年金行政全体への不信感を増幅しかねないもので看過できない」と。また長谷川市長は「鳥取県では過去にも横領は一件もない」と。これに対して舛添大臣は、「小人のざれ言につきあう暇はない」と不快感を示したという。私は首長の一人として敢えて抗議文を送るつもりはありませんが、見解を明らかにしておきます。
以前スウェーデンの福祉施策を視察に行った時、「なぜスウェーデンでは、収入の半分以上を税金や年金保険料として徴収されても、国民は政府を批判せずに受け容(い)れるのですか」という質問に対して、現地の担当者は「スウェーデンはドイツやロシアという大国に囲まれていても、2度の世界大戦で占領されることなく、戦場にもならず、平和を維持した政府を国民が信頼しているんですよ」という言葉に強い衝撃を受けました。行政機関や政治に対する信頼や信用も、積み重ねによるものであり、一朝一夕に成るものではないのだということを再認識しました。私は、「自分が稲城市の行政をあずかる立場にある間、行政の信頼を少しでも高められるよう頑張ろう」と心に誓ったことを思い出します。
行政や政治への市民・国民の信頼は、不断の努力によって確立するほかなく、自分だけは「良い格好をしたい」という心根ではどうにもならない。舛添大臣は、末端の職員を罰するだけでなく、豪華保養所を造り破綻させ数千億を無駄にした責任者をも、厳しく罰するべきである。まさにざれ言などを言っている暇など無く、来年3月までに5000万件の年金未照合記録の統合と、10月までに全年金加入者に年金記録を送付するという、重い責任がある。大臣は行政の長として、冷徹にしっかり結果を出す以外に信頼を取り戻すことは出来ない。それは当然、私自身に還(かえ)ってくる言葉でもあります。
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