時代への視点  
第155号
 稲城市長石川 良一

新宿コマ劇場でロックミュージカルを観る ('05,09,01)

 音楽ほど世代や年代によって、趣味・好みが違うものも無いのではないかと思います。特に最近は多様化が進み、いわゆる大ヒット曲がなかなか生まれにくくなってきているようです。
 私が中学校に入ったのが1965年で、60年代70年代は、ビートルズ、ローリングストーンズ、モンキーズ、ドアーズ等が活躍しロックの草創期にあたりました。輝ける才能が百花繚乱(ひゃっかりょうらん)し、社会への反抗や主張を音に込めて、ロックと共に成長してきた世代と言えるかもしれません。その中でクイーンは、80年代に入ってブレークしたバンドであり、ロックの爛熟(らんじゅく)期に颯爽(さっそう)と登場しました。私自身がクイーンに興味を持つようになったのは、幅広い音楽性はもちろんのこと、20年程前クイーンのボーカリストのフレディー・マーキュリーが来日した折り、劇団四季のミュージカル「キャッツ」の楽屋にいるところを偶然テレビで観たことがきっかけとなりました。ご存じのようにフレディーはその後エイズで亡くなり、エルトン・ジョンやガンズ・アンド・ローゼズ、デビット・ボーイ等のクイーンと親交の深かったミュージシャンとブライアン・メイを始めとするクイーンのメンバーとの追悼コンサートが行われ、私もビデオを擦り切れるほど観たものでした。
 高校時代の友人が、改装されたばかりの新宿コマ劇場に掛かっているクイーンのミュージカルのチケットを取ってくれたので、平日の夜、ロックにあまり似つかわしくない新宿歌舞伎町に出かけて行きました。ロックミュージカル「ウィー・ウィル・ロック・ユー」の客層は、若い女性から団塊の世代あたりまでと幅広く、男性も意外と多かったように思いました。映像も駆使した舞台づくりとなっており、プレスリーに始まり、ジョン・レノン、ジャニス・ジョプリン、ジミ・ヘンドリクス、ブライアン・ジョーンズら、そして日本から尾崎豊、ヒデと、ロックを支えた今は亡きミュージシャンたちの写真が映しだされた時は、思わず目頭を熱くしてしまいました。
 ロックミュージカルによって瞬間的かも知れませんが、若かった頃の気持ちに戻り、新しいエネルギーをもらえたような気がした夜でした。ジャジャ・ジャーン・・・♪
 

時代への視点 No,155('05,09,01) 


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