| 時代への視点 |
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JR西日本 脱線事故に思う ('05,07,01)
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107人の死者と459人に及ぶ重軽傷者を出した4月25日(月)午前9時18分頃に発生したJR西日本福知山線の脱線事故は、鉄道事故としては史上4番目の大惨事となりました。
事故そのものの原因究明は今後も続いていくことですが、この事故の発生後の対応等は、私たち自治体として対岸の火事ではなく、自らの教訓としていくことが必要と思います。 | ||
| (1) | 今回事故を起こした23歳の運転手は、運転経験の不足に加え、焦り、重圧、過信等複雑な心理状態であったことが指摘されています。
しかしこの段階に至る前に、運転手の適性に欠けていたことは明らかだったと思います。この運転手を運転業務から外さなかった会社や現場の判断が問われても仕方が無いのではないか。人事上の適材適所。 ・・・安全にかかわることは躊躇(ちゅうちょ)無く決断することが求められるといえるでしょう。 | |
| (2) | 脱線車両に出勤途上の二人のJR職員が乗り合わせていました。
しかし事故発生直後職場の直接の上司に連絡を取り、通常勤務地にそのまま出勤してしまったことが明らかになりました。 現場では、近くの民間工場である「日本スピンドル製造」は、工場の操業を停止し、100人以上の社員が救出救助作業に駆けつけ、さらに多くの市民も協力しました。また消防・警察・医療関係者のみならず阪神淡路大震災の教訓もあり、兵庫県知事が自衛隊の出動も要請しています。 ・・・危機管理の基本である「現場のニーズを最優先する」という判断が全く二人の職員にもその上司にも見られず、縦割りの弊害がもろに現れてしまいました。 | |
| (3) | 4月25日事故当日にはボーリング大会、懇親会、ゴルフ大会等の社員親睦行事が行われており国会議員まで参加していることが明らかに。
・・・森前総理の愛媛丸事故の際のゴルフのように、関係者には大事故や大事件の際の身の処し方として緊張感と素早い対処が求められています。傍観者的態度は、厳に戒めなければなりません。 | |
| 鉄道に限らずスピードを高めることによる危険の増大は、現代文明が内包している一種の宿痾(しゅくあ)と言えるかも知れません。
安全は、効率やスピードより上位の価値であることを改めて明確にする必要があるでしょう。 ※宿痾=久しく治らない病気 | ||
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